あなたの思考を、ちょっとだけエキサイティングにする。。
44田メディア対談、第一弾は東忠ヘッドウォータース 代表取締役:疋田 正人(ひきた まさと)氏です。
■ITで世界を幸せにできる!
(疋田=疋、赤木=赤)
赤:宜しくお願いします。疋田さんには44田寮自体のサポートもして頂いてますが、今日はご自身の仕事内容から、これから注目しているビジネス領域、44田寮とのコラボ案まで幅広くお話できればと思います。……まずは疋田さんが代表を勤めておられる東忠ヘッドウォータースの業務内容からお伺い出来ればと思います。
疋:東忠ヘッドウォータースは日本企業のヘッドウォータース(System Integration)と中国企業の東忠ソフトウェア(中国オフショア開発)の合弁会社です。業務自体は、日本企業が中国に進出する時のインフラ面(オフィス等)と人材面(現地マネージャー・エンジニア等)の両面をワンパッケージでサポートします。これにより、日本企業の幹部が一人だけ中国に飛べば、現地であらゆる分野の優秀な人材獲得ができ、すぐさま実業に取りかかれる体制作りが可能になります。単純なオフショア開発ではなく、継続的に中国で事業をする為のトータルコンサルティングといった方が良い。その中で中国でのオフショア開発に強みを持って来た当社だから、現地での優秀な人材確保などでの強みを提供出来るのが特徴です。
赤:なるほど。ヘッドウォータースはインド・中国・ベトナム等のアジア諸国にいち早く進出して行ってオフショア開発などの分野では、日本の牽引役となっていると思いますが、そもそも海外への進出を積極的に行っていた背景は何だったのですか?
疋:実は、安価な労働力というものに、最初はそれほど期待していなかった。対象国が発展すれば労働賃金も上がるため、安価な労働力だけを求めるのであれば、次から次へと対象国を変えなければななりませんからね。私達が、いち早く海外に飛び出したのは、海外マーケット進出ということは勿論なのですが、実は社員教育も目的の一つだったのです。元々の母体は、ヘッドウォータースというSystem Integration会社でしたから、社員のほとんどがエンジニアでした。エンジニアという仕事は今でもそうですが、相当にきつい!と思われている。7Kとか言われますが、やっぱり労働集約的な側面が強い業種なんです。そんな社員を見ていて、このままではIT分野の優秀な人間はどんどん流出してしまう!彼らをどうやって価値創造型のビジネスマンに育てていけるかがIT業界、ひいては日本の為に重要なポイントになる!と思いました。そして、社員を教育する場は世界しかないと思いました。実際に、エンジニア社員をベトナムに飛ばして、現地企業との交渉や新しいビジネスアイディアを一人で開拓させた事もありました。ただ、一言いえるのは例外なく帰って来たエンジニアは、もっとスピードアップしなければ!と危機感を持って戻ってくるという事です。同世代のビジネスマン皆んなに「世界に出よう!」って言いたいですね。
赤:成る程、教育側面も考えたアジア進出だったんですね。
でもね、やっぱり世界に出るのって勇気がいると思うんです。会社命令で無理矢理飛ばされる以外、自発的に海外に飛び出せるコツみたいなのありますか?自発的に海外をターゲットとする新規事業を生み出すとか?
疋:それもありなんだけど、もっと簡単に、海外に飛び出すハードルが下がる方法がある!それは、「海外の人と会うこと」です。
東京にいれば海外の人とコミュニケーションする機会は以外と多い。それに東京にいる外国人は大体日本語がしゃべれる(笑)。
実は東忠ヘッドウォータースを設立したきっかけもたまたまなんです。ヘッドウォータースの代表と東忠ソフトウェアの代表がたまたま知人の紹介で出会って、お互いの人柄にひかれて、一緒にビジネスしたいねって考えたのが東忠ヘッドウォータースの始まりなんです。ビジネスプランがどうこうじゃなく、まず人に会って色んな話して仲良くなったらそいつの生まれ育った環境見てみたいとか、俺の国の事を教えてやりたいとか普通に考える。その延長線上に世界に出るってことがあると思うんです。
赤:それ凄い共感できる!それリアルにコワーキングですよね。
疋:そう、だから僕は44田寮の可能性を凄い感じている。労働集約的な働き方から価値創造的な働き方に変わるきっかけが、44田寮で海外の人と仲良くなったから、っていう事例を沢山作りたい!だから44田寮をサポートしようと思ったのかも(笑)
赤:それやりましょう!特にアジアから日本に働きに来ている人達って凄い優秀ですもんね、そんな彼らとコワーキングしたら絶対日本の皆んなも刺激受けるし、何より新しいビジネスが生まれる予感が凄いする。僕、英語しゃべれないんで練習も出来る!(笑)
疋:実はね~、沖縄にアジア版シリコンバレーを作りたいんです。
沖縄って産業が観光しかなくて、みんな就職先も不安定。ならば産業作っちゃえって、しかもアジア圏のハブになるようなITアイランドになれる要素がある。アジア中のスタートアップがあつまり多言語コミュニティの中から生まれる新しいビジネスSeedをカタチにして行く。世界中のIT企業がスカウトやビジネスコラボを求めてITアイランドに支店を構えるようになる。そしたら人口が増えて、地元の人達の就職先も増え日本全体としてもメリットがでるってね。それを実現する為の、コミュニティーの中から仕事を生み出して行くっていうコア部分が44田寮のコンセプトに凄く近くて、まずは44田寮でアジア圏などの海外から来ている人材を巻き込んで、リアルにどのようなコミュニティが成長するのかを見てみたい。日本人が世界に出るきっかけ作り(友人作り)と、多言語コミュニティでどんなビジネスアイディアが生まれるのかを見てみたい。
赤:44田寮の可能性がまた一つ拡がった気がします。それ絶対実現させましょう!
■44田寮 寮長後記
途中からノマド東京の米田智彦氏やポエガ代表の佐藤由明氏が偶然参加して、面白い対談になった。
疋田正人を一言で表現すると【少年】である。それは彼の日本を良くしたい! IT業界に貢献したい! という『純粋な想い』を強く感じたからなのかもしれない。皆さんも是非一度44田寮でかれの純粋な想いにふれてみて欲しい。あと、未来のビジョンを語る時のニヤニヤしている妄想少年な彼も一度みると病み付きになること間違いなしだ。
StartUp44田寮長 赤木優理